モンゴル


馬の骨や筋や皮を使って作られたと言われる「馬頭琴」、殺した羊を葬るために歌うと言われる「ホーミー」 ・・・このような伝説や言い伝えが残るように、モンゴルの音楽はやはり自然や大切にしている家畜とは切っても切れない関係のようです。

馬 ■馬頭琴(モリン・ホール)■ モンゴル民族を代表した最も有名な民族楽器です。 柄の先に馬の頭が彫刻してあり、 元々は馬の尻尾や皮を使い作られた擦弦楽器です。

弦は二本で共に束になっています。 共鳴箱が今でこそすべて木製が主流ですが ほんの30数年程前まで馬・牛・蛇などの皮を 使ったものも多くありました。 オルティンドーなどの伴奏に使われる事が 多かったのですが 楽器の進歩と共に独奏曲も増えています。

千年の歴史と新しい時代を迎えようとしている 今注目の楽器です。

音階は5音階でそのメロディーはとても特徴的です。民謡と現代曲の区別も少なく、どこでも歌っているモンゴルの人々を見ると、本当に歌が好きな人が多いと実感できます。

●ホーミー(歌唱法) 一人の歌い手が高音と低音を同時に歌う(奏でる)というモンゴルにしかない独特な歌唱法です。このホーミーは、風の音や小川の音など自然界にある様々な音を表現していると言われています。


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